女性の憧れ、専業主婦。
嫌な仕事から抜け出し、いっそ専業主婦になれたら…と考えたことがある人は多いはず。
しかし給料がどんどん下がっている今の時代、もはや専業主婦は絶滅危惧種なのでは…?
そんなツチノコや恐竜くらい珍しい専業主婦の座を勝ち取っている女性はどのくらいいるのでしょうか。
この記事では専業主婦の年代別の割合やこれから専業主婦を目指している人がやっておくべきことを紹介します。
専業主婦にはメリットもデメリットもあるのでそれを踏まえた上で今後の人生を考えましょう。
専業主婦の年代別の割合
出典:専業主婦の割合は約3割|それでもあなたが専業主婦になるのに必要なこととは? (fpbank.co.jp)
全世代の専業主婦の割合は約34%。
なんと結婚している女性の3人に1人が専業主婦なのです。
しかしあなたの周りにそんなにたくさん専業主婦がいるでしょうか?
実はこの数字、年代別に見るとそのカラクリがわかるのです。
- 20代の専業主婦
- 30代の専業主婦
- 40代の専業主婦
- 50代の専業主婦
- 60~65歳未満の専業主婦
それぞれについて紹介します。
出典:図表1-1-3 共働き等世帯数の年次推移|令和3年版厚生労働白書ー令和時代の社会保障と働き方を考えるー|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
昔は専業主婦が多かったのに対し、現在では共働き世帯が多くなっていますね。
とはいえ3割も専業主婦がいる事実に驚きです。
20代の専業主婦
20代の専業主婦は37.6%と意外にも高め。
一旦就職したけど、結婚して子どもを産んでとりあえず専業主婦に…という人が多いのかもしれません。
もしくは20代の若くてかわいいうちに年上のお金持ち男性をゲットした勝者たちが集まっているのかも。
20代は実は60~65歳に次いで2番目に専業主婦の割合が高いのです。
30代の専業主婦
30代の専業主婦の割合は35.1%。
こちらもやや高めとなっています。
子どもを20代後半で産んだとして、それをきっかけに退職したとします。
その後2人目、3人目と産み、そのまま30代も専業主婦で過ごす人が多いのかもしれません。
筆者の大学の同期も今30代ですが15人中5人が専業主婦。
大体結果通りですね。
40代の専業主婦
40代の専業主婦の割合は27.3%。
年代別に見ても一番低くなっています。
子育てもひと段落し、職場に復帰する女性や、自分だけの時間を取り戻した女性が新たな仕事にチャレンジする年代かもしれません。
また、40代は就職氷河期と言われる時代を生き抜いてきた人たち。
いつまで働けるのかという不安を常に抱えて生きていた40代の人たちは、20代、30代の人のように「仕事を辞める」という選択肢は無かったのかもしれません。
50代の専業主婦
50代の専業主婦の割合は30.1%。
40代と比べると少し増えました。
ずっと仕事を頑張ってきた女性が定年までは働かず、50代で早期退職する可能性が考えられます。
60~65歳未満の専業主婦
60~65歳未満の専業主婦の割合はなんと50.9%。
半分以上が専業主婦です。
それよりも私は、定年後なのに働いている女性が約半分いることに驚きです。
まだまだ60代は若いですが、いつになったら私たちは労働から解放されるのでしょうか…
とにかく全体の割合を引き上げているのは、この60~65歳の割合です。
注意ポイント
すべての年代で3人に1人が専業主婦なわけではありません。
専業主婦になる前にやっておくべきこと
専業主婦になりたいと思ったあなた。
まず専業主婦になる前にやっておくべきことがいくつかあります。
やっておくべきことを踏まえた上で、専業主婦を選ぶのか、今後も同じように働いて生活していくのか決めましょう。
現在の家計状況を書きだす
まずは現在の家計状況を書き出してみましょう。
毎月の手取りは?
食費、光熱費、家賃、スマホ代、固定費、子どもがいるなら教育費は?
あなたが仕事を辞めても生活していけそうですか?
夫の収入が今後下がることはありませんか?
自分じゃお金のことはよくわからんくて難しい…という人はお金のプロに相談するのがオススメ。
現在の家計状況から専業主婦でもやっていけそうか、一回プロの意見を聞いてみましょう。
相談はもちろん無料で何度でも相談できます。
私は長男を出産するタイミングで相談しましたが、自分で考えていてもわからないことはプロに聞くのが一番だと感じました。
\相談無料/
夫と話し合う
専業主婦になってもいいかどうか、夫と話し合いましょう。
中には
「妻には絶対外で働いてほしい!」
という男性もいます。
まず夫がいいと言わなければ専業主婦になることは出来ません。
どうしても夫が「嫌だ!」と言い張る場合には
ポイント
- 夕飯のおかずが充実する
- 妻が常に笑顔で出迎える
- 家の中をキレイに保てる
など、自分が専業主婦になることによる夫へのメリットをアピールするのがオススメです。
専業主婦なのかパートや副業をするのか決める
正直、専業主婦は飽きます。
家事が大好きという人ならいいかもしれませんが、今までバリバリ働いていた人ならなおさら。
初めのうちは好きな時間に起きて寝て、昼寝も出来て、ワイドショー見放題、ドラマ映画見放題の生活が天国に感じられるでしょう。
しかし、そんな生活は1年もすれば飽きるもの。
世の中には「労働は最高の暇つぶし」という言葉もあるのです。
フルタイム勤務が嫌だったら、パートや家で出来る仕事を少しやるのもオススメ。
私は専業主婦に飽きてからメールレディを始めました。
現在はWebライターとしてもゆるく働き中。
外に出るのが面倒という人は、家で出来る副業が意外にあることに驚くでしょう。
いくつか手を付けてみて、自分に合うものをやってみるのもいいですね。
専業主婦のメリットとデメリットを知っておく
専業主婦になりたいという一心でデメリットが見えてない人はいませんか?
専業主婦はたしかに素敵な生活を送れそうですがデメリットもあります。
まずはメリットとデメリットを知りましょう。
専業主婦のメリット
まずは専業主婦のメリットから紹介します。
外で働くストレスがない
一番大きいメリットは外で働くストレスがないこと。
わずらわしい人間関係に悩んだり、大嫌いな上司に会ったり、うっとうしい先輩の愚痴を聞く必要がありません。
人と関わるのが好きな人ならいいですが、そうではない人にとって外で働くのはただただストレス。
わたし的に一番大きいと感じたメリットは外で働くストレスがないことです。
好きな時間に起きられる
子どもがいると保育園や学校があるので決まった時間に起きなくてはいけませんが、子どもがいない期間は好きな時間に起きることができます。
働いているときは仕事の開始時間に合わせて嫌々起き、前日も仕事に響かない程度に早く寝なくてはいけませんよね。
しかし専業主婦なら何時に起きても大丈夫。
寝るのが大好き!というひとには最高の条件です。
家事が終われば自由時間
専業主婦の一番のお仕事は家事。
料理に洗い物、洗濯、掃除などが全て終わればあとは自由時間。
家事に関しても、とことん手を抜けばそれだけ自分の自由時間は増えます。
また、掃除や料理が趣味の人はもはや趣味が仕事状態になり最高の生活が送れます。
専業主婦のデメリット
メリットが多いように見える専業主婦ですが、もちろんデメリットもあります。
デメリットを踏まえた上で専業主婦をするかどうか決めましょう。
自由時間はいずれ飽きる
働いていたころはあれだけ「欲しい、欲しい」と思っていた自由時間。
いざ手に入ると飽きがきます。
どれだけだらだらするのが好きな人でも、やることがなくなって暇だと感じる瞬間が必ず訪れます。
社会とのつながりを感じられなくて病む
働いているときは社会とのつながりがありました。
しかし専業主婦になると、社会とのつながりが圧倒的に少なくなります。
特に周りがみんな働いている状態だと、あまり遊んでもらえません。

と不安に襲われることもしばしば。
人は感謝されることで自己肯定感が上がるといわれています。
専業主婦は圧倒的に感謝される機会が少なく、それにより暗い気持ちになることも。
周りの友達と比べ何も生み出していない自分に焦る
周りの友達がバリバリ働いていたとすると、たまに会った時にとにかく焦ります。
「同じ高校を出たのに」
「同じ大学を出たのに」
なぜ自分は働くのを辞めたんだろう、友達はこんなに頑張っているのに自分はこのままでいいのだろうか…
望んで専業主婦になったはずなのに、働いている友達が急にキラキラして見える瞬間が来ます。
結局女性はないものねだりの生き物なのかもしれません。
まとめ
専業主婦は時間の自由があり、憧れる人も多いでしょう。
しかし実際に専業主婦になってみると、社会との繋がりの無さや仕事をしていない自分に焦ることもあります。
オススメなのは、ストレスにならない程度にパートをしたり、家で出来る仕事をしたりすること。
まずは自分の家の家計状況を把握し、自分に合った働き方を探してみましょう。